アニ録ブログ

あるオタクの思考と嗜好をキロクしたブログ。アニメとマンガを中心としたカルチャー雑記。

2022年 夏アニメ 中間評価[おすすめアニメ]

*この記事にネタバレはありませんが,各作品の現時点までの話数の内容に言及しています。未見の作品を先入観のない状態で鑑賞されたい方は,作品を先にご覧になってから本記事をお読みください。

 

2022年夏アニメもほとんどの作品が第6話までの放送を終え,およそクールの折り返し地点に達している。今回も,現時点までの当ブログ最注目作品を五十音順に(ランキングではないことに注意)いくつか取り上げてみたい。

なお「2022年 夏アニメは何を観る?」の記事でピックアップした作品は,タイトルを赤色にしてある。

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1. 異世界おじさん

isekaiojisan.com

異世界帰りのおじさんと甥のコメディという設定の妙に加え,子安武人(おじさん)と福山潤(甥のたかふみ)のシュールな掛け合いが癖になる秀作ギャグアニメだ。特に子安武人のキャスティングは,このキャラクターにとって最適解だと言えるだろう。独特なテクスチャーの作画もとてもいい。異世界モノのテンプレートに対するオルタナティブとして,このジャンルの底知れぬポテンシャルを感じさせてくれる作品でもある。

 

2. サマータイムレンダ

summertime-anime.com

春からの連続2クール作品のため,「夏アニメは何を観る?」の記事では挙げなかったが(「春アニメは何を観る?」では挙げてある),そのクオリティの高さに今回の記事でも特筆すべき作品と判断した。実はストーリーの骨子や設定そのものはさほど目新しいものではないのだが,毎話の盛り上げや引き,ややもすると違和感を催しかねないほどの大胆な"顔芸"など,演出面での質の高さは群を抜いて際立っている。すでに原作マンガでの一定の評価を受けている作品なだけに,このままいけばかなりの傑作となるに違いない。

 

3. ちみも

anime.shochiku.co.jp

ゆるふわ感たっぷりのビジュアルと物語は深夜アニメとしては好みが分かれるところだろうが,純粋に1つのアニメーション作品として見ると,とても丁寧に作り込まれた秀作であることがわかる。丸みを帯びたキャラクターの動かし方や,かなり大胆な色彩設計などは,相当なセンスがなければ魅力的な作品として成立しないだろう。また,ギャグアニメで定評のあるうえのきみこの脚本も光る。アニメファンには,できれば好き嫌いをせずに観てもらいたい作品である。

 

4. メイドインアビス 烈日の黄金郷

miabyss.com

これまでも当ブログでは高く評価してきたシリーズだが,この第2期「烈日の黄金郷」も文句なしの出来栄えである。特に「成れ果ての村」の住人や背景美術の色彩がきわめてユニークで,すでにストーリーを知っている原作ファンにとっても意外性を楽しめる作りになっている。またアニメでは,リコさん隊とガンジャ隊の命運を重ね合わせる演出がなされているのも面白い。ファプタマアアさんマジカジャなど,この作品ならではのユニークなキャラもうまくアニメイトされており,たいへん見応えがある。

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5. よふかしのうた

yofukashi-no-uta.com

アニメでは,夜の風景を彩り豊かに描くことで,本作のテーマでもある〈夜の楽しさ〉を原作以上にアンプリファイしている。今のところ,さほど起伏のあるストーリーは展開されていないが,それだけに却って作品世界の雰囲気をじっくり伝えているのがいい。原作では,登場人物が増えるにつれ物語の情報量も増えていくので,アニメも長く制作を続けていってほしい。雨宮天のダミ声花守ゆみりの冷静なツッコミキャラなど,声優陣の演技も注目に値する。

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6. リコリス・リコイル

lycoris-recoil.com

キャラ(クター),脚本,作画,音楽,どの点をとっても優秀な作りのハイクオリティ・アニメだ。特に主人公・錦木千束の造形は秀逸で,陰と陽を含み込んだ多義的なキャラ(クター)は,今期の主人公の中でも際立って魅力的だ。ルックも性格も正反対のキャラ(クター)・井ノ上たきなとのバディも面白い。オリジナルアニメということもあり,最終的な評価は今のところ保留されるが,最終話までの出来次第では,今クール,あるいは2022年の作品の中でもかなりの高評価となるだろう。

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以上「アニ録ブログ」が注目する2022年夏アニメ6作品を挙げた。最終的なランキング記事は,全作品の放映終了後に掲載する予定である。