*この記事にネタバレはありませんが,各作品の内容に部分的に言及しています。未見の作品を先入観なしで鑑賞されたい方は,作品を先にご覧になってから本記事をお読みください。
2023年冬アニメもほぼすべての作品が放送を終えた(たいへん残念なことだが,一部COVID-19の影響で放送延期となった作品もある)。今回の記事では,恒例通り2023年冬アニメの中から,特にレベルの高かった7作品をランキング形式で振り返ってみたい。コメントの後には,作品視聴時のTweetをいくつか掲載してある。なお,この記事は「一定の水準を満たした作品を挙げる」ことを主旨としているので,ピックアップ数は毎回異なることをお断りしておく。
- 7位:『うる星やつら』
- 6位:『大雪海のカイナ』
- 5位:『便利屋斎藤さん,異世界に行く』
- 4位:『吸血鬼すぐ死ぬ 2』
- 3位:『Buddy Daddies』
- 2位:『TRIGUN STAMPEDE』
- 1位:『お兄ちゃんはおしまい!』
7位:『うる星やつら』
【コメント】
令和の新しい感性をうまく織り交ぜながら,るーみっくわーるどを現代に甦らせた良作。声優陣の演技も素晴らしく,とりわけ上坂すみれは「ラム」というキャラの普遍的な魅力を改めて感じさせてくれた。欲を言えば,もっと旧作原理主義者たちを裏切ってしまってよかったのではないかとも思うが,そこは色々な大人の事情があるのだろう。2024年に第2期の放送が決定している。
令和『うる星やつら』は、「昭和だろうが令和だろうがラムは可愛い」という「キャラの強度」を示し得たという一点だけでも大成功じゃないですかね。そしてこの点に関して上坂すみれさんの貢献度は極めて高い。#うる星やつら #上坂すみれ
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2022年12月21日
『うる星やつら』12話。悠木碧さんのテンちゃんが可愛いこと可愛いこと。旧作の子憎たらしい感じとは違って、子どもらしさが全面に出てる。杉山佳寿子さんのテンをリスペクトしつつも、似せるのではなく、悠木さん独自のキャラ解釈をしてる感じでしたね。さらにすごいと思うのは、#うる星やつら pic.twitter.com/rjxpED3N9V
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月6日
これまでの悠木さんの役所とはまた違った味が出ていたところ。悠木さんは自分自身の“キャラ”を絶えず更新してるように思います。どなたかも仰ってたけど、は本当に研究熱心な声優だと思います。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月6日
やや誇張された昭和の風景も面白かった。この作品、どんどん面白くなってきますね。#うる星やつら pic.twitter.com/Se7y1ZUzxJ
『うる星やつら』14話。やっばこの作品は声優陣が面白い。今回は改めて宮野真守さんの面堂終太郎がすごいと思った。完全に宮野ワールドに引き込みつつ、面堂のキャラを違和感なく成立させている。さすがとしか言いようがない。この人、波に乗り出すとすごいところまで行きますよね。#うる星やつら pic.twitter.com/MpJ2XHEFw8
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月21日
『うる星やつら』18話。清志郎さんとともにはじまったリッチな回。ラムが口紅を付ける前にポニテを下ろす所作がよかったですね。それとなく令和と昭和が出会っていたのも面白かった。そしてそして、神谷浩史と宮野真守のキスシーンが見れるとは思わなかった。素晴らしいアニメです。#うる星やつら pic.twitter.com/PH1b3NYG5H
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月16日
6位:『大雪海のカイナ』
【コメント】
世界観や物語の点で目立ったオリジナリティはなかったものの,同クールの『TRIGUN STAMPEDE』とともに3DCGアニメの魅力を伝えた良作。主役陣の爽やかなキャラも好感が持てたが,個人的にはもう少し弐瓶勉ワールドのダークサイドが見たかったようにも思う。今年(2023年)10月に公開予定の劇場版に期待か。
『大雪海のカイナ』1話。かなり『ナウシカ』的なイメージが盛り込まれていましたけど、多重的な世界観と、その相互の邂逅という弐瓶さんらしいモチーフが面白い。それとポリゴン・ピクチュアズの映像の進化が目覚ましいですね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月11日
#大雪海のカイナ
『大雪海のカイナ』2話。『シドニア』や『BLAME』と違って自然物の背景が多く、弐瓶勉&ポリゴン・ピクチュアズの作品としては新鮮なビジュアルな気がします。それだけに、これまでとは違った処理の苦労があると思いますが、キャラクターとも馴染む美しい背景で見応えある。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月18日
#大雪海のカイナ
『大雪海のカイナ』3話。この独特な世界観がいよいよ面白くなってきた感じ。やはりこの手の作品は背景美術が面白さを大きく左右しますね。高橋李依さんのリリハも可愛くていい。そして弐瓶勉さんのセルフオマージュも最高でした!
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月25日
#大雪海のカイナ pic.twitter.com/vL4Kd6iwub
『大雪海のカイナ』7話。面白さがどんどん増してくる。今回はバルギアの美術が素晴らしかった。バラックのような小屋が垂直方向に積層した内部。まさに弐瓶ワールドですね。そして住民の苦境を描くことで、物語に説得力とリアリティが生まれている。アメロテの嬉しそうな笑みも、#大雪海のカイナ pic.twitter.com/lQK3MsAWGe
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月22日
キャラの厚みを感じさせてよかった。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月22日
この作品、タイトルと最初の数話の描き方からして、おそらく意図的にジブリワールド(というかナウシカワールド)を引用したんだと思うんですけど、ここへ来て一気に独自の世界観が見えてきた。
絵コンテ:米林拓さん、演出:安藤裕章さん。#大雪海のカイナ
5位:『便利屋斎藤さん,異世界に行く』
【コメント】
この作品は敵役や端役であっても,一定の時間を割いてキャラクターの成り立ちを丁寧に描いていた。これほど多くのキャラクターを捌き切った脚本は高評価を受けるに値する。そして何より,爺さんを魅力的に描くアニメに悪いアニメはない。キャラデザや作画などアニメーション面でも申し分ない出来だった。最近の異世界転生モノは,ふと良質な作品が出てくるので油断できない。
『便利屋斎藤さん』4話。これかなり面白いですね。よくある異世界転生ものだけど、主人公以外の登場キャラやパーティがトラディショナルなファンタジー系統なせいか、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をやってるようなワクワク感がある。あと花守ゆみりさん出てるし観逃せない。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月29日
#便利屋斎藤さん
『便利屋斎藤さん』4話。これかなり面白いですね。よくある異世界転生ものだけど、主人公以外の登場キャラやパーティがトラディショナルなファンタジー系統なせいか、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をやってるようなワクワク感がある。あと花守ゆみりさん出てるし観逃せない。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月29日
#便利屋斎藤さん
今回も面白かった。ジジイをカッコよく描くアニメはいいアニメですよ。チョーさんもいい演技をしてる。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月19日
#便利屋斎藤さん pic.twitter.com/xDEBIRx5qW
いやーモーロックさん最高の爺さんキャラですよ。犬側の親子関係とモーロックさんとラエルザの親子関係を絡ませたのもいい展開。さらにそこに“擬似家族”的な要素が入ってくるのも個人的には◎。ここ数年で最高にカッコいい爺さん&お父さんキャラでしたね。そしてオチが脂っこい!
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月12日
#便利屋斎藤さん pic.twitter.com/hoPXmpP6r1
脚本:猪原健太さん、絵コンテ:永居慎平さん、演出:清水一伸さん、総作監:たなべようこさん、野田康行さん。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月12日
ブラボーです!
#便利屋斎藤さん
『便利屋斎藤さん』12話。それぞれのキャラのミニマルな日常を描いた最終話。この作品らしい締めくくりでした。一人一人のキャラを大事にし、喜怒哀楽さまざまな感情で満たされた素敵な作品でした。EDも最高によかったですね。スタッフの皆さま、お疲れ様でした!
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月26日
#便利屋斎藤さん pic.twitter.com/QgcRKKcHkf
4位:『吸血鬼すぐ死ぬ 2』
【コメント】
ドギツイ画作りに濃すぎるキャラ。声優の声帯が心配になるほどのパワーギャグを毎話繰り出してくるテンションの高さ。最初はその脂っこさに胸焼けを起こしそうになるが,慣れてくるとクセになる。そんな作品だ。良い意味でのマンネリズムが出来上がっているとも言えるだろう。「2」は個人的に「サンズ」のキャラがよかった。続編の報はなかったが,この手の作品はぜひ継続していってもらいたい。
『吸血鬼すぐ死ぬ』3話。サンズちゃん登場回とてもよかった。この無茶苦茶なアクション(?)に加え、伊瀬茉莉也さんの超ハイテンションボイス。この作品ならではのキャラですね。これまでて一番いいキャラかもしれない。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月23日
#吸血鬼すぐ死ぬ pic.twitter.com/yqOynOIBEq
ちなみにOPのサンズちゃんもむちゃくちゃいいですね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月23日
3話 脚本:鷹目利さん、絵コンテ・演出:増原光幸さん、総作監:中野繭子さん。
OP 絵コンテ:神志那弘志さん、演出:松村政輝さん、作監:吉松孝博さん、総作監:中野繭子さん。#吸血鬼すぐ死ぬ pic.twitter.com/yBeLPSsRkf
『吸血鬼すぐ死ぬ2』12話。後半のコタツ寸劇最高に面白かった。ここまで徹底してわちゃわちゃしてきたところを、最後だけゆるーく脱力して屁で終わるのってテクニックですよね。続編の報もなく屁で終わるとか、この放りっぱなしな感じがらしくて好きです。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月27日
#吸血鬼すぐ死ぬ2
でもやっぱり3期が欲しいところですね。とりあえず、スタッフの皆さま素敵な作品をありがとう。お疲れさまでした!
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月27日
#吸血鬼すぐ死ぬ2
3位:『Buddy Daddies』
【コメント】
"擬似家族×ハードボイルド×男親二人"という異色の取り合わせで魅力的な物語を構成しつつ,家族というものの温かさ,そのかけがえのなさを伝えた秀作。“本当の家族はこうあるべし”といった押し付けがましいメッセージではなく,主人公たちが葛藤を抱きながら,自分にとっての“家族”を主体的に選択していく様を描いた点が評価できる。12話という短尺の中で,一騎の過去と現在の想い,そして零の現在進行形の変化を丁寧に描いた脚本は見事。魅力的なキャラデザと,それを最後まで崩さず維持したアニメーターの作画力も高評価である。1クールオリジナルアニメの模範解答と言えるのではないだろうか。
『Buddy Daddies』4話。基本的に可愛いミリちゃんを愛でるアニメというのは最初からわかってたんだけど、その方向での演出がかなりうまく行っていて、終始ニマニマしながら観てしまう。こういうほっこり可愛いアニメがあると安心しますね。ちょっと肉感的な保育園の先生もよかった。#バディダディ pic.twitter.com/XBDhg89Kj5
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月29日
『Buddy Daddies』6話。今までで一番いい回だったと思う。ミリに嫌われ、作画が変わってしまうほど狼狽する一騎と、ミリと一騎の仲直りを見てちょっと嫉妬するアルパカ零。「Daddies」の部分の面白さが際立った名話数でした。当初の予想とは違って、
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月10日
#バディダディ pic.twitter.com/8JbUAXiutC
子どもたちの方が物語を作っていく感じもいいですね。ちなみにミリ・ギャルバージョンの破壊力も凄かったです。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月10日
脚本:柿原優子さん、絵コンテ:篠原俊哉さん、演出:佐々木達也さん。
#バディダディ pic.twitter.com/875PvllhKb
『Buddy Daddies』8話。ミリ&一騎の高彩度の“表”の世界(特に1枚目の2人がむちゃくちゃいい)と、零の低彩度の“裏”の世界。色彩設計の妙も相俟って、とても印象的なコントラストに仕上がっていました。そして4枚目の零のカットにミリの声が重なるところ、#バディダディ pic.twitter.com/4DraZJXxBA
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月24日
ドキッとしましたね。彼らの“表”と“裏”はいつか重なるのだろうか、彼らは「変わる」ことができるのか。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月24日
脚本:中西やすひろさん、画コンテ:岡村天斎さん、演出:高村彰さん、佐々木勅嘉さん、浅井義之さん。#バディダディ
『Buddy Daddies』9話。さっきも言いましたが、園児の運動会だけでここまで見せられるのは、一騎・零・ミリのキャラクターと関係性の描き込みがいいからだと思います。特に今回は零。「でっけえ声」の応援ですでに涙腺やばかったですが、「かぞく」で崩壊しましたね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月10日
#バディダディ pic.twitter.com/b4FxKuRLf1
零の薄ーい笑顔が心に残る温かい話数でした。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月10日
脚本:柿原優子さん、画コンテ:倉川英揚さん、演出:佐々木勅嘉さん。
#バディダディ
『Buddy Daddies』12話。映画のスクリーンのような零の回想シーンがとてもよかった。零は文字通り血塗られた“血のつながり”よりも、温もりのある“擬似的なつながり”を選んだ。彼の心の変化を追想するような効果的な仕掛けでした。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月31日
#バディダディ pic.twitter.com/1JbQhKn29l
サンタ一騎と零に会った後のミリは、いつものように笑顔でいっぱいだった。しかしおそらくこの後の10年の間に、一騎と零はミリに“真実”を告げ、ミリからその笑顔が消えることもあったのだろう。それでもミリは一騎と零とともに“家族”でいることが幸せで、
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月31日
#バディダディ
再び笑顔を取り戻したのだろう。描かれていずとも、そんなことを考えさせる最終話でした。スタッフの皆さま、本当に素晴らしいオリジナルアニメをありがとう。お疲れさまでした!
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月31日
#バディダディ
2位:『TRIGUN STAMPEDE』
【コメント】
とにかく3DCGアニメにここまで感動したのは初めてだ。スタイリッシュなアクション,迫力のある巨大構造物,緻密なエフェクト,美麗な演出。どれをとっても,3DCGならでは,と思わせる説得力に満ちていた。その一方で,手描き絵本風の回想シーンの挿入や,ヴァッシュ役の松岡禎丞・黒沢ともよとナイブズ役の池田純矢・花守ゆみりの人間味あふれる演技が作品をエモーショナルに彩っている。現時点での3DCGアニメの到達点を見せつけた傑作である。
シリーズ完結編の制作が発表されている。今後も期待しよう。
『TRIGUN STAMPEDE』3話。もうもう最高でした。相変わらずヴァッシュのアクションがスタイリッシュで、これだけでも眼福なんだけど、今回はBパートのナイヴズの圧倒的な強さと恐ろしさの演出がとても素晴らしかった。池田純矢さんの穏やかなテノールとドラマチックな劇伴が
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月21日
#TRIGUN #トライガン pic.twitter.com/FOky0GE9jY
音響面でこのシークエンスを効果的に彩っている。そしてこの3DCGの強みを活かしまくった画作り。ちょっと大袈裟に言うと、ここまで3DCGの画に興奮したことはないという感じ。ブラボーです。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月21日
絵コンテ:山岡実さん、武藤健司さん、小島正幸さん。演出:大石美絵さん。
#TRIGUN #トライガン
『TRIGUN』4話。今回も痺れた。クリーチャーの巨大感と土煙のエフェクトは3DCGならでは。そして今回はウルフウッドのアクションが目玉。この作品は銃器類の射撃の瞬間、人物から銃口にフォーカスがパシッと移るのが超絶カッコいい。劇伴のセンスもよく、音そのものが語っているような
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月28日
#TRIGUN pic.twitter.com/BCXJcuIs96
作りでした。細谷佳正さんのチンピラ風味の演技はウルフウッドのキャラにドンピシャ。一方ザジのTARACOさんは意外でしたが、他のキャスティングが王道な分、斜めから攻める感じはとてもいい。画だけでなく音でも魅了する話数でした。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年1月28日
絵コンテ:青木弘安さん、演出:ヤマトナオミチさん。#TRIGUN
『TRIGUN』5話。今回もエモかった!『フランケンシュタイン』のような悲哀があるストーリー。マスクの反射で見えなかった素顔が、ヴァッシュとの対話の時に見えるようになるという演出、それ自体は定石だけど、ビシっと決まって説得力があった。それと戦闘後のシーンが
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月4日
#TRIGUN pic.twitter.com/P86gKN8D4c
昼と夜の間の刻に設定されていたのもいいですね。特に地平線の夕焼けのラインが斜めに横切るこのカット、幻想感と心理的不安定感が出ていて最高にカッコよかった。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月4日
絵コンテ・演出:錦織博さん。#TRIGUN
『TRIGUN』6話。本編の3DCGとは真逆の手描き絵本風の作画に加え、インタータイトルを用いることでサイレント映画調に仕上げた回想シーン。むちゃくちゃエモかったですね。しかもキャラデザ・作画が美麗。CG一点張りではなく、幅の広い作画と演出によってアニメ班の高い表現力を#TRIGUN pic.twitter.com/5NWjOYX7s3
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月11日
見せつけた見事な話数でした。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月11日
絵コンテ・演出:山岡実さん、
スペシャルシーン
絵コンテ・演出:石井章詠さん、作監・レイアウト監修:立和真也さん。#TRIGUN
『TRIGUN』7話。何もかもよかった。百点満点の話数。相変わらずヴァッシュのアクションはカッコいいし、ニコラスの「二度と追いかけてくんな」のセリフと同時に回想シーンの2人が抱き合うのはもう反則(笑)それと「心はなくしたけど身体は大事な所作を覚えてる」系の演出は普遍的ですね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月18日
#TRIGUN pic.twitter.com/u9CxKoY19n
それと今回はメリルの表情の変化がよかった。泣きべそ顔、決意の顔、ヴァッシュを見た時の驚愕の顔。「どどどうしよう」の時の芝居もむちゃくちゃよかったですね。実に興奮した話数でした。こういうのもっと見せて!
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年2月18日
絵コンテ:福田道生さん、演出:黒田弥生さん。
#TRIGUN pic.twitter.com/E1uL8nJLbU
『TRIGUN』10話。サブタイの「人間」がいい。コンラッドが“人類救済”の高邁な思想を説いている時、ロベルトがゲップするんですよ。これが最高。『カラマーゾフの兄弟』に始まり、『ペスト』『地球外少年少女』『進撃の巨人』など、多くの作品が〈種としての人類〉と#TRIGUN #トライガン pic.twitter.com/Itc4gNL8M3
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月11日
〈個としての人〉のジレンマを描いてきた。ロベルトのゲップは、後者を慈しみ前者を唾棄する明確な意思表示なわけです。そして何より、おじさんの最期をカッコよく描くアニメは信頼できる。#TRIGUN #トライガン pic.twitter.com/4BfszBrNFu
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月11日
さらにさらに、村瀬歩くん美少女(?)キャラ!これは最高のキャスティング。彼のいい意味でのモンスター演技が炸裂してましたね。素晴らしい話数でした。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月11日
絵コンテ:川尻義昭さん、演出:山岡実さん。#TRIGUN #トライガン pic.twitter.com/xpsWXHKw9j
『TRIGUN』11話。何というか、一言で言えば“説得力”。まずヴァッシュの記憶が血のように赤いゼラニウムの花に変わっていく演出。まさにCGだからこそ出せる美しさと不気味さ。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月18日
次に幼少時代のヴァッシュとナイブズを演じた黒沢ともよさんと花守ゆみりさんの演技。
#TRIGUN #トライガン pic.twitter.com/aGhUqq5KxF
繊細なヴァッシュと芯の強いナイブズを見事に演じている。このお二人は以前から大大大好きな声優ですが、今回の役でその力量を再認識しました。すごいです。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月18日
最後に劇伴。特にラストシーン、オケでガンガンに盛り上げてからのサブタイ「#11 新世界へ」ですよ。
#TRIGUN #トライガン pic.twitter.com/vYgmLrU36F
さながらドボルザーク「新世界より」の方向逆バージョン。ある意味ベタなんだけど、最近の深夜アニメでこういう劇伴て案外少ないような気がするんで、むしろ新鮮に感じる。今回もブラボーな話数でした。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月18日
絵コンテ:伊藤智彦さん、演出:山岡実さん。
#TRIGUN #トライガン
技術と表現力と熱意が詰まった大作でした。何より、オレンジは3DCGアニメの可能性を大きく広げたと思います。正直3DCGアニメにここまで感動したことはなかった。スタッフの皆様、素晴らしい作品をありがとう!そして完結編、楽しみにしています!とりあえずお疲れさまでした!#TRIGUN #トライガン
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月25日
1位:『お兄ちゃんはおしまい!』
【コメント】
丁寧な日常芝居,魅力的な声優の演技,絶妙なファンシー感のある美術,楽しく,かつ見応えのあるOP・EDなど,技術的にも表現的にもクオリティの高いアニメーション。主人公のまひろが"女の子"としての〈日常〉を受動的に与えられ,やがてそれを慈しむようになり,最後は主体的に選択し直す,というキャラクターアークも綺麗にまとまっている。『ぼっち・ざ・ろっく!』(2022年)や『Do It Yourself!!』などと並んで,日本の〈日常系〉アニメの良さがぎっしり詰まった傑作となった。
『おにまい』最終話。この手の作品の中ではダントツピカイチの最終話だったと思います。始まりはカフカの『変身』であり安部公房の『棒』だったわけだけど、最後にまひろは“女の子”を主体的に選択する。これがいい。この作品の世界は、まひろが#おにまい #onimai pic.twitter.com/HtmDMUyD8h
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月23日
時限装置付きの“女の子というファンタジー”を継続することによって成り立っていて、そこにこそ面白さがある。「おしまい」というタイトルとは裏腹に、「おわらせたくない」価値がそこにある。それはかけがえのない仲間たちとの、本来あり得ないはずのガールズトークであり、#おにまい #onimai
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月23日
みはりとの、「兄妹」という間柄では築けなかった「姉妹」という関係性だったのだろうと思う。小品ながら、素晴らしい日常とファンタジーと可能世界を味わわせてくれる作品でした。スタッフの皆様、素敵な作品をありがとう!お疲れさまでした!後でブログにレビュー記事書きます!#おにまい #onimai pic.twitter.com/KrsP21Omo2
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2023年3月23日
● その他の鑑賞済み作品(50音順)
『アルスの巨獣』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ TVエディション』『スパイ教室』『とんでもスキルで異世界放浪メシ』『NieR:Automata Ver1.1a』『HIGH CARD』『Buddy Daddies』『不滅のあなたへ Season 2』『REVENGER』
以上,当ブログが注目した2023年冬アニメ7作品を挙げた。
今回は1位の『お兄ちゃんはおしまい!』と2位の『TRIGUN STAMPEDE』の順位で悩んだのだが,『お兄ちゃんはおしまい!』の「考察ポイント」が予想以上に高く,レビュー記事も自ずと文字数が増えた。その結果,この順位となった次第である。『TRIGUN STAMPEDE』についても,完結編視聴後にレビューが書ければと考えている。