アニ録ブログ

あるオタクの思考と嗜好をキロクしたブログ。アニメとマンガを中心としたカルチャー雑記。

2023年 冬アニメランキング[おすすめアニメ]

*この記事にネタバレはありませんが,各作品の内容に部分的に言及しています。未見の作品を先入観なしで鑑賞されたい方は,作品を先にご覧になってから本記事をお読みください。

2023年冬アニメもほぼすべての作品が放送を終えた(たいへん残念なことだが,一部COVID-19の影響で放送延期となった作品もある)。今回の記事では,恒例通り2023年冬アニメの中から,特にレベルの高かった7作品をランキング形式で振り返ってみたい。コメントの後には,作品視聴時のTweetをいくつか掲載してある。なお,この記事は「一定の水準を満たした作品を挙げる」ことを主旨としているので,ピックアップ数は毎回異なることをお断りしておく。

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7位:『うる星やつら』

uy-allstars.com

【コメント】
令和の新しい感性をうまく織り交ぜながら,るーみっくわーるどを現代に甦らせた良作。声優陣の演技も素晴らしく,とりわけ上坂すみれ「ラム」というキャラの普遍的な魅力を改めて感じさせてくれた。欲を言えば,もっと旧作原理主義者たちを裏切ってしまってよかったのではないかとも思うが,そこは色々な大人の事情があるのだろう。2024年に第2期の放送が決定している。

 

6位:『大雪海のカイナ』

ooyukiumi.net

【コメント】
世界観や物語の点で目立ったオリジナリティはなかったものの,同クールの『TRIGUN STAMPEDE』とともに3DCGアニメの魅力を伝えた良作。主役陣の爽やかなキャラも好感が持てたが,個人的にはもう少し弐瓶勉ワールドのダークサイドが見たかったようにも思う。今年(2023年)10月に公開予定の劇場版に期待か。


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5位:『便利屋斎藤さん,異世界に行く』

saitou-anime.com

【コメント】
この作品は敵役や端役であっても,一定の時間を割いてキャラクターの成り立ちを丁寧に描いていた。これほど多くのキャラクターを捌き切った脚本は高評価を受けるに値する。そして何より,爺さんを魅力的に描くアニメに悪いアニメはない。キャラデザや作画などアニメーション面でも申し分ない出来だった。最近の異世界転生モノは,ふと良質な作品が出てくるので油断できない。

 

4位:『吸血鬼すぐ死ぬ 2』

sugushinu-anime.jp

【コメント】
ドギツイ画作りに濃すぎるキャラ。声優の声帯が心配になるほどのパワーギャグを毎話繰り出してくるテンションの高さ。最初はその脂っこさに胸焼けを起こしそうになるが,慣れてくるとクセになる。そんな作品だ。良い意味でのマンネリズムが出来上がっているとも言えるだろう。「2」は個人的に「サンズ」のキャラがよかった。続編の報はなかったが,この手の作品はぜひ継続していってもらいたい。

 

3位:『Buddy Daddies』

buddy-animeproject.com

【コメント】
"擬似家族×ハードボイルド×男親二人"という異色の取り合わせで魅力的な物語を構成しつつ,家族というものの温かさ,そのかけがえのなさを伝えた秀作。“本当の家族はこうあるべし”といった押し付けがましいメッセージではなく,主人公たちが葛藤を抱きながら,自分にとっての“家族”を主体的に選択していく様を描いた点が評価できる。12話という短尺の中で,一騎の過去と現在の想い,そして零の現在進行形の変化を丁寧に描いた脚本は見事。魅力的なキャラデザと,それを最後まで崩さず維持したアニメーターの作画力も高評価である。1クールオリジナルアニメの模範解答と言えるのではないだろうか。

 

2位:『TRIGUN STAMPEDE』

trigun-anime.com

【コメント】
とにかく3DCGアニメにここまで感動したのは初めてだ。スタイリッシュなアクション,迫力のある巨大構造物,緻密なエフェクト,美麗な演出。どれをとっても,3DCGならでは,と思わせる説得力に満ちていた。その一方で,手描き絵本風の回想シーンの挿入や,ヴァッシュ役の松岡禎丞黒沢ともよとナイブズ役の池田純矢花守ゆみりの人間味あふれる演技が作品をエモーショナルに彩っている。現時点での3DCGアニメの到達点を見せつけた傑作である。

シリーズ完結編の制作が発表されている。今後も期待しよう。

trigun-anime.com

 

1位:『お兄ちゃんはおしまい!』

『お兄ちゃんはおしまい!』「#12. まひろのおしまいとこれから」より引用
©︎ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

onimai.jp

【コメント】
丁寧な日常芝居,魅力的な声優の演技,絶妙なファンシー感のある美術,楽しく,かつ見応えのあるOP・EDなど,技術的にも表現的にもクオリティの高いアニメーション。主人公のまひろが"女の子"としての〈日常〉を受動的に与えられ,やがてそれを慈しむようになり,最後は主体的に選択し直す,というキャラクターアークも綺麗にまとまっている。『ぼっち・ざ・ろっく!』(2022年)や『Do It Yourself!!』などと並んで,日本の〈日常系〉アニメの良さがぎっしり詰まった傑作となった。

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● その他の鑑賞済み作品(50音順)
『アルスの巨獣』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ TVエディション』『スパイ教室』『とんでもスキルで異世界放浪メシ』『NieR:Automata Ver1.1a』『HIGH CARD』『Buddy Daddies』『不滅のあなたへ  Season 2』『REVENGER』

 

以上,当ブログが注目した2023年冬アニメ7作品を挙げた。

今回は1位の『お兄ちゃんはおしまい!』と2位の『TRIGUN STAMPEDE』の順位で悩んだのだが,『お兄ちゃんはおしまい!』の「考察ポイント」が予想以上に高く,レビュー記事も自ずと文字数が増えた。その結果,この順位となった次第である。『TRIGUN STAMPEDE』についても,完結編視聴後にレビューが書ければと考えている。

2023年春アニメのおすすめに関しては以下の記事を参照頂きたい。 

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