*この記事にネタバレはありませんが,各作品の内容に部分的に言及しています。未見の作品を先入観なしで鑑賞されたい方は,作品を先にご覧になってから本記事をお読みください。
今年も早くも年の瀬を迎え,2024年秋アニメの全作品がが放送を終了した。今年も恒例通り,2024年秋アニメの中から当ブログが特にクオリティが高いと判断した8作品をランキング形式で振り返ってみたい。コメントの後には,作品視聴時のXのポストをいくつか掲載してある。今回は「中間評価」の記事でピックアップしなかった作品がランクインしている。なお,この記事は当ブログの評価基準において「一定の水準を満たした作品を挙げる」ことを主旨としているため,ピックアップ数は毎回異なることをお断りしておく。
8位:『魔王2099』
【コメント】
“魔王の没落”という使い古されたモチーフを,“動画配信者”というキャラづけでアップデートしたユニークな作品。シリアスとギャグ,日常とファンタジーのバランスもよく,最後まで楽しめた。主演の日野聡,伊藤美来,菱川花菜の演技も耳心地良く,キャラがよく立っていた。作画・芝居の質がもう一段高ければ,さらに高い評価になっただろう。現時点では続編の報は出ていない。
『魔王2099』4話。面白いですね。魔王の“dethronement”というモチーフ自体は珍しくないけど、この作品では魔王キャラの使い方が上手い。物語の展開としても、魔王から動画配信者へと日常存在化した後、再び世界の命運を握る英雄となりそうな予感がして面白い。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月4日
#魔王2099
『魔王2099』5話。面白い。“魔王による支配”を“悪”から“正義”へと一転させる物語の巧みさ、ありそうでなかなかないですよ。そして魔王×勇者の異色のコンビも喜劇風味があって面白い。“保護者”的な高橋の立ち位置もいい。キャラの配置が見えてきて、ますます面白くなる感じですね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月9日
#魔王2099 pic.twitter.com/ezDYQ7LlW3
『魔王2099』6話。いいですねー。500年遅れの「ロートル」が最新テクノロジーを打倒する。勇者が携えるエクスカリバーっぽいものは、何百年経とうが僕らの夢なんですね。ファンタジーへの憧憬を新しい形で示した秀作だと思います。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月19日
#魔王2099
『魔王2099』8話。面白い面白い。魔王×学園モノなんてそこら辺にゴロゴロある設定なのに、なぜか奇妙な新鮮味を感じる。というのはおそらくキャラの立ち具合なのかなと思います。マルキュス打倒後に“日常化”したからか、ベルトールやマキナが微妙にキャラ変しているのも面白い。#魔王2099
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月30日
『魔王2099』10話。ギャグ多めの話数。とても面白い。日野聡さんと伊藤美来さんもノリノリでしたね。この作品はシリアスとギャグ、ファンタジーと日常が無理なく両立していてバランスがとてもいいと思う。#魔王2099 pic.twitter.com/xpbIGUxZ0z
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月15日
7位:『メカウデ』(オリジナル)
【コメント】
アクション作画とギャグシーンのキレがとてもよく,“現代版リミテッド・アニメーション”の一解答例としてたいへん見応えのある作品だった。オカモト監督渾身のデビュー作として評価できるだろう。惜しむらくは,良くも悪くも“TRIGGERの追随”に見えてしまった点,またラスト近辺のストーリー展開に一捻り欲しかった点だろうか。ただいずれにせよ,オカモト監督には今後もこうした小気味のよいオリジナルアニメを期待したい。要注目の監督として記憶しておくべきだろう。
『メカウデ』1話。オリジナルということもあってか、あまり話題になってないような気がするけど、なかなか面白いじゃないですか。正直キッズアニメのようなちょっとヌルいものを想像していたんだけど、とても生きのいい見応えのあるアニメーション。いい意味で期待を裏切られた。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月8日
#メカウデ
『メカウデ』2話。面白い。メインストーリーに関してはこれからだけど、カットのスピード感がいいですね。特に今回はメル周りのギャグがよかった。たぶんコンテ段階で出来上がってるオカモト監督のテンポ感なんでしょうね。それと中村悠一さんの弟が杉田智和さんというのが衝撃でした。#メカウデ pic.twitter.com/l8e8kuZWpn
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月13日
『メカウデ』3話。いいですねー。毎話作画がうまい。ストーリーも気を衒わずある意味王道なんだけど、かといって軽くもない。それと澤野サウンドの使い方がとてもうまい。オリジナルだからといって敬遠するともったいないと思う。#メカウデ
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月19日
6位:『カミエラビ GOD.app シーズン2 完結編』(オリジナル)
【コメント】
“ポスト・アポカリプスSFもの”としてのヨコオタロウ・ワールドをしっかり堪能できた秀作。ゴリゴリのSF作品でありながら設定を“語る”だけに終始せず,エモーションをきっちり画で表現していた点も評価に値する。いくつかの謎が語られぬまま最終話を迎えたわけだが,さりとて不満の残る終わり方ではない。むしろその余白の残し方が心地よく,近年の“全部丁寧に説明します”的傾向に対するアンチテーゼとして面白い。日本のアニメレビュー界隈は,こうした作品を正当に評価する場になって欲しいと思う。
『カミエラビ』14話。OPとEDの影響もあるんでしょうけど、1期よりスピード感があって小気味がいい。さて12年越しの「謝肉祭」はどうなるのか。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月9日
#カミエラビ
『カミエラビ』15話。いやー素晴らしい。ちょっと予想外の展開でしたが、ヨコオワールドらしいシナリオというべきか。そして今となってはこの独創的なキャラデザも、これでなければというくらいに説得力を感じるようになってきた。#カミエラビ
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月16日
『カミエラビ』17話。いやーいいですね。“セカイの終わり”という設定をうまく使った巧みなストーリーテリングだと思います。いい脚本です。そしてアキツと再会したラルのこの表情がいいんですよね。設定をロジカルに語る一方で、しっかり“エモ”の部分も作っていて、とても引き込まれる。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月30日
#カミエラビ pic.twitter.com/qznnMsXS8g
『カミエラビ』18話。チカのロックトイン状態からの涙、覚醒、そしてED入りのタイミングがもうバッチリすぎる。チカなんか特にそうですけど、1期と2期でだいぶキャラのあり方が変わっていたりして、決定的な時間の流れと世界の変容を感じさせる。ますますヨコオワールド感が増してますね。#カミエラビ pic.twitter.com/sloA8Iqcn1
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月6日
『カミエラビ』23話。むちゃくちゃ面白いですね。造物主が被造物の世界に“受肉”するというプロットは、最近だと『SSSS.GRIDMAN』なんかがありましたけど、その嚆矢は「新約聖書」にある。ひょっとしたら“カミとのフィジカルな関わり”は人類最古の想像力が生み出す願望なのかもしれない。#カミエラビ
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月11日
『カミエラビ』最終話。いくつかの謎が解明されないまま残った終わり方でしたが、そのサスペンドの仕方や、最後にあえてラルを登場させない感じとか、近年の“全部丁寧に説明してあげますよ”的なストーリーテリングにアンチを差し向けているようでよかったです。#カミエラビ
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月21日
5位:『チ。-地球の運動について-』
【コメント】
科学の「知」というものの壮絶な推進力,その“善悪の彼岸”的なあり方,歴史的なあり様というテーマを,実直なアニメーションで過不足なく伝えた良作。原作マンガがすでに一定の評価を得ているだけに,SNS等での話題性も高い。純粋なストーリーアニメのはずだが,ファンの間でバデーニ,オクジー,ヨレンタを中心とした“キャラ推し”現象が発生しているのもとても面白い。連続2クールのため,次回第15話以降は年明けの冬クールから放送開始予定である。
『チ。』1・2話。原作の2/3弱ほど進んだでしょうか。原作に概ね忠実ですが、所々でわかりやすくするためにアニオリを入れたりしてますね。総じてとても丁寧な作りだと思います。こういう作品はアニオリがどこで入るか、どの程度原作と差を付けるのかを観るのも楽しいと思います。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月5日
#チ球の運動について pic.twitter.com/77aIgWTRaK
色んな方面から言われている通りこの物語はあくまでもフィクションなので少々“取扱注意”ではあるんだけど,それを承知の上であれば,「知」というものの“善悪の彼岸”にある純粋さ,強さ,尊さを教えてくれる極上のエンターテイメントなんですよね。ラファウのエピソードは特に。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月12日
#チ球の運動について
『チ。』5話。夜のシーンがあまりに暗くて閉口したわけですが、これは“オクジーが直視できない圧倒的な満天の星”を演出するには必然的な明暗のコントラストなんですよね。星はどこまでも明るく真実である一方、人の“知”はまだまだ暗いのだ。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月26日
#チ球の運動について pic.twitter.com/RCiIo4ARXc
『チ。』6話。「地」が天に蔑まれていると思い込んでいた時の宇宙と、「地」と天が調和していると悟った時の宇宙。オクジーにとっての“コペルニクス的転回”を美しい対比で示した話数でした。そして彼を導くバデーニの相貌は戰の後の戦士のように厳しいが、それだけに「知」への
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月2日
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このコルベさんの“これっぽっちも悪気のない女性蔑視”という悪の描き方が秀逸と思いますね。セクシズムが個人的態度ではなく、“制度”であったことをよく表している。だからヨレンタも彼のことを「善人」と言ってしまう。島崎信長さんの爽やか演技も的確。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月9日
#チ球の運動について
『チ。』9話。個人的にピャスト伯というキャラクターが好きなんですよね。バデーニよりもはるかに“知の積み重ね”の尊さを心得ている賢人。表面上は敗北に見えますが、彼の積年の“知”は敗北したのではなく、真理の礎になったんですね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月23日
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ここで面白いのは、「知」を寡占的に占有しようとするバデーニと、「知」を(無自覚にせよ)大衆化しようとするオクジーとのコントラストなんですよね。そしてその背景にあるのが、前話でヨレンタが熱く語っていた「文字」という媒体である点も面白いわけです。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月30日
#チ球の運動について
『チ。』11話。いやーここよかったですね。通常、暗がりに陽が差すという演出はポジティブなイベントが生じた時になされるものですが、ここではノヴァクがこの上なくおぞましい事実を語る場面で使われている。何の異化効果かと思いきや、その後に濃い影を写しているんですね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月7日
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ここでオクジーが言う「自説が間違っている可能性を受け入れること」というのは、カール・ポパーの「反証可能性」に相当するんですよね。科学は頑迷な信仰ではなく、論証の積み重ねであると。このキャラクターは教育はないけど、大きな知恵がある。だからバデーニも耳を貸す。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月14日
#チ球の運動について
バデーニが守ったオクジーの眼に、美しい天界が映る。こういうカットを観ると、改めてこの作品がアニメ化されてよかったと思いますね。そしてオクジーの言葉はやがて(hi)story=物語/歴史を紡ぎ出すのだろう。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月28日
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4位:『ネガポジアングラー』(オリジナル)
【コメント】
趣味系アニメとしてもやや渋めのテーマだが,魅力的なキャラとクオリティの高い作画・芝居によって,極めて質の高い作品に仕上がっていた。後述する谷口宏美のキャラクターデザインもとてもよい。主人公の鬱状態=「ネガ」を,前方への投企としてのキャスティング=「ポジ」が牽引するという物語構造が巧みで,「釣り」というモチーフに大きな説得力があったのも大きなポイントだ。最終話の「釣りって面白いな!」という素朴なセリフが心に響く。この手の,地味ではあるが質の高いオリジナルアニメが継続的に生み出されるところが日本アニメのストロングポイントだろう。
『ネガグラ』1話。なかなか面白かったですね。『ネガポジアングー』というタイトルから予想される通り、絶望に瀕した主人公の実存と「釣り」という設定が絡み合う物語。作画・演出・美術にも説得力があって見応えがある。次回も楽しみです。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月3日
#ネガグラ
『ネガポジアングラー』2話。面白い。作品の方向性もあってあまり派手に話題になることはないかもしれませんが、作画・芝居もとても丁寧で見応えある。それと個人的にこの手の薄幸気味の主人公好きなんですよね。「ネガ」と「ポジ」の間の振り子運動みたいな心情のあり方って共感できる。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月10日
#ネガグラ
『ネガグラ』3話。いいですね。人生の海抜0メートルで死(ネガ)を覚悟した男が、ロッドを遠く前方にキャスト=人生を投企(ポジ)する。投機はやめて、投企する(でもパチンコはやる)。悲劇と喜劇と哲学の按配がとてもいい感じ。良質なアニメです。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月17日
#ネガグラ
『ネガグラ』4話。常宏が顔を引っ込めるここ、オバケ的な残像表現を使ってるんだけど、一度斜めに下がってから横に引くという2段階の作画で面白いんですよね。あと全体的にリアル志向の作画の中にあって、ハナの髪型だけファンタジー感があるのも面白い(ぽよんみたいなSEが入ってる)。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月24日
#ネガグラ pic.twitter.com/YkNWgUFbB4
『ネガグラ』6話。『寅さん』辺りの、昭和のいいところを引用したような話でした。ちょっと押し付けがましいけど優しいことは間違いない。パクチーみたいに「変な味」だけど「嫌いじゃない」。『ネガポジアングラー』というタイトルが絶妙なネーミングだということが理解できた話数でした。#ネガグラ
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月7日
『ネガグラ』10話。素晴らしい話数でした。サブタイの通り「常宏と貴明」の回なわけですが、前半、常宏の帰宅時にわざわざ画面分割で2人が間近で向き合うような構図を作ってるんですよね。かつ後半でも、逆の立場で同じ画を見せている。2人が反発しつつも距離を詰めることを暗示した構図。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月5日
#ネガグラ pic.twitter.com/3lLE6blN8L
『ネガグラ』11話。常宏のモヤモヤ(ネガ)をハナの無言のキャスティングが打ち消す。いかにもこの作品らしいシーンでした。どんな状況でも「釣りをしている場合」というブレない価値観が爽やかでいい。常宏とハナの頭上にかかる、釣り糸の軌跡のように真っ直ぐな飛行機雲も美しかった。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月12日
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『ネガグラ』最終話。とてもとても素晴らしい最終話でした。前半、彩度をぐっと抑えたシーンを続け(この美術が実に美しい!)、Bパートで爽やかに晴れ渡る。ラストの常宏の後ろ姿、服の皺や体格の捉え方が抜群で、“生命感”が溢れている作画でした。かっこいいとすら思えましたね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月19日
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3位:『らんま1/2』
【コメント】
当ブログでは,すでに評価の定まっている作品のリメイクは評価を低めに抑えている(新作を優先するため)。したがってこの作品も「中間評価」ではピックアップしなかったのだが,第10話のシャンプー登場以降のわちゃわちゃ感がとてもよく,急遽ランクインさせた次第である。まとまりのよい背景美術とチャーミングな色彩設計に,『ネガポジアングラー』でも活躍した谷口宏美のキャラクターデザインが映える(個人的に谷口には今期のキャラデザ功労賞を進呈したい)。アクションや日常芝居も上手い。旧作(1989年)と比較すると,セルとデジタルそれぞれの特性が見えて面白いかもしれない。多くのキャストが旧作から続投したことも功を奏したと言える。総じて,過去作品の現代的アップデートとして大きな成功を収めたと言えるだろう。すでに続編制作の報が出ている。
『らんま』1話。これはとてもいいアップデートなんじゃないですか?さすがMAPPAというところ。特に3枚目のあかねとなびきの会話のカットみたいなのを見せられるとワクワクする。OPとEDも意外性があってよかったと思います。まあこれでダメだというなら旧作を観るしかないでしょうね…
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月5日
#らんまアニメ pic.twitter.com/anvd43LXz6
『らんま』3話。「隙あり!」の後のふんわり感とか、「本気かな」の表情とか、あかねのヒロイン性の作り方がうまかったですね。その他諸々、今回のリメイクは作画のクオリティ高いと思いますよ。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月19日
#らんまアニメ pic.twitter.com/6pEeHrbc7J
『らんま』9話。アクションベースの展開の中に乱馬とあかねの淡い恋模様をトッピングした、いかにもこの作品らしいバランスの話数。作画や色彩のセンスもとてもいいと思います。やっぱこのリメイク、いいんじゃないですかね。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月30日
#らんまアニメ
『らんま』10話。シャンプーの表情作画がすこぶるよかった。目のシャドウの入れ方が旧作とちょっと違うんですよね。よりチャイナ美少女的コケティッシュさが増してる感じ。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月7日
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『らんま』11話。面白い。作画もテンポもいい。シャンプー登場によって乱馬&あかね&良牙の心の機微がいっそう複雑になっていくわけですが、その辺りを含めた脚本の詰め込み方もいい。そして今更ですが、キャラの主線の表情や背景の枠線等、細部の画作りも細やかで、観ていて心地いい。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月14日
#らんまアニメ pic.twitter.com/6T1TrzPBVe
新旧の『らんま』を比較してみると、るーみっくわーるどの本質はそのままに、セルとデジタルの媒体特性が作品の風味として表に出ていて面白い。それぞれによさがある。特に新『らんま』はデジタル最大のメリットである“色彩の豊かさ”という強みを活かしてると思いますよ。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月15日
#らんまアニメ
『らんま』12話。あかねが乱馬をビンタするシーン、着地直前に一回転させるところが現代的にスタイリッシュでいい。らんまの作画で手を小さく描いてデフォルメ感を出しているのも面白かった。そして最後のシャンプーの正面カット。彼女の“ヒロイン性”が作画できっちり拾っていてさすが。#らんまアニメ pic.twitter.com/10rGEWXrNq
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月21日
2位:『Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season』
【コメント】
制作スタッフ変更によるクオリティ低下の懸念などまさに杞憂。むしろこれまで以上に緊迫感を増した作画と演出は,『リゼロ』という作品のポテンシャルを一層引き出したと言えるかもしれない。特に佐川遥の手になるキャラクターデザインは,単に美麗であるというだけでなく,『リゼロ』特有の“絶望・希望・野望”という感情と絶妙なマッチングを見せている。各話のアニメーターの作画もレベルが高く,キャラの表情作画などは毎話惚れ惚れするくらいの出来栄えだった。前半の〈終劇編〉の放送はいったん8話まで(通算話数第58話)で終了しており,〈反撃編〉9話(通算話数第59話)以降は2025年2月5日(水)からの放送が予定されている。
◪𝟐𝟎𝟐𝟓.𝟎𝟐.𝟎𝟓 𝐎𝐍 𝐀𝐈𝐑◪
— 『Re:ゼロから始める異世界生活』公式 (@Rezero_official) 2024年11月20日
TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」3rd season
襲撃編を終え、いよいよ反撃編へ
✦反撃編ビジュアル公開
✦11月27日(水)より【襲撃編】再放送開始
✦2月5日(水)より【反撃編】放送開始
信じて、戦え──https://t.co/FpzMamsu5J#リゼロ #rezero pic.twitter.com/4T80IaPooz
『リゼロ』51話。いやー素晴らしかったですね。途中まで情報量多すぎて大変だったんだけど、最後の展開はさすがの『リゼロ』。見せ方がエグくていいです。ベアトリクスのキャラ変に加え、篠原正寛新監督と佐川遥さんの新キャラデザとで、とても新鮮な気持ちで観ることができた。#リゼロ #rezero
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月2日
さっきも言いましたが、個人的にアナスタシアさんのデザインがいい方向に進化したかなと。もともと外見と内面のギャップが面白いキャラですけど、“可愛い”と“凄み”の配合がわかりやすくなったというか。長期展開のアニメだとこういう微細な変化が楽しめるのもいい。#リゼロ #rezero pic.twitter.com/MDPecExBCs
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月2日
『リゼロ』52話。すっばらしい話数でした。エミリアのアクションと高橋さんの声のギャップ、意図的なディレクションだと思いますがとても面白い。恐怖感の演出や死に戻りのテンポ感など、『リゼロ』らしさがぎっしり詰まった話数でした。お気に入りはリリアナのぶさいくなウィンク。#rezero #リゼロ pic.twitter.com/dhXjsCvCQp
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月9日
『リゼロ』53話。素晴らしい。レグルス&エミリアの許し難いカップリングと,ゴージャスタイガー&ゴージャスミミの尊いカップリング。前半と後半のこのコントラストが見事でした。ほんと今期は作画の説得力がすさまじい。#rezero #リゼロ pic.twitter.com/0j0rZpcs4r
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月16日
『リゼロ』55話。いやー今回も素晴らしかったですね。『リゼロ』ならではの絶望感たっぷり。今回は特にカペラの表情作画が凄まじいほどにうまかった。うますぎる。悠木碧さんの技術力との相乗効果で、カペラというキャラクターの存在感が強烈に打ち出されていた。ブラボーです。#rezero #リゼロ pic.twitter.com/lnNDruxEQt
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月30日
『リゼロ』57話。見事でしたね。この話数、結局「スバルが市民を元気付ける」というだけの内容なんだけど、討議、逡巡を経て演説に至るまで、CMを飛ばしてまでしてじっくりと盛り上げている。そこまでの作画も素晴らしかった。ブラボーです。#rezero #リゼロ
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月13日
1位:『ダンダダン』
【コメント】
「2024年 秋アニメは何を観る?」の記事でイチオシとしてピックアップした作品。
既存の幽霊・UMA・異星人をキャラ化し,随所にオマージュを仕込むなど,多くの人が反応しやすいフックをふんだんに盛り込んだ作品。それだけにSNS等での話題性も高く,モモとオカルンのラブコメ的な掛け合いも相まって,多くの視聴者を賑わせた。一方で,ターボババアやアクロバティックさらさらの出自に言及することで,敵役のキャラクター性にも寄り添うという真摯な側面を持った作品でもある。結果,喜劇性と悲劇性の振れ幅が本作の最大の持ち味となり,それ自体が話題性を生むという回路が生まれているのが面白い。
アニメーションとしての完成度も高い。アクションシーンにおける色彩や,瞳や眼鏡を用いた“反射”など,アニメ独自の演出が随所で光った。湯浅政明以来の“サイエンスSARUらしさ”も程よく画面に出ている。さらに話題となった第7話などでは,上述の喜劇性と悲劇性をきっちりと画に落とし込み,画作りそのものによってエモーションを描き出すことに成功している。Abel Gongoraが手がけたOPアニメーションも極めて独創的で,Creepy Nutsの「オトノケ」との相性も抜群だ。総じてアニメ化による付加価値の高い作品と言えるだろう。
すでに第2期制作の報が出ているが,最終話の内容から言えば,実質的には“分割2クール”と言える。次回“邪視編”は2025年7月からの放送が予定されている。
『ダンダダン』1話。OP最高、本編最高、ED最高!文句なしの1話でした。『ダンダダン』×サイエンスSARUのコラボが見事な形でアニメーションになっていた。ここに情感をアンプリファイする牛尾憲輔さんの劇伴と強烈な亀田祥倫さんのクリーチャーデザインが入って面白くならないはずがない。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月3日
#ダンダダン pic.twitter.com/U8jb2Erfjz
『ダンダダン』2話。もう最高ですね。画面分割、きついパース、ロボティックな感じのカメラワークなど、解釈が自由で楽しい。SARUらしさもしっかり出ている。パキッとした青空から宇宙人登場後にモノクロになるのも思い切りがあっていい。“モノクロの中の赤”も定番だけどかっこよかった。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月10日
#ダンダダン pic.twitter.com/xb1F5laKdu
『ダンダダン』4話。いやーもう最っ高でしたね。もちろんアクションもすごかったんだけど、このオカルンと桃の手のカットがとにかくよかった。桃の「やって!」のセリフの瞬間、オカルンの手にビキっと力が入るんですよ(3枚目)。そしてその後、桃の手を優しくとる。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月24日
#ダンダダン pic.twitter.com/7z28sICggi
4話のここ、原作だと別コマで描写してる回想を、アニメでは桃の瞳とオカルンのメガネを“スクリーン”にして映し出してるんですよね。カットを割るよりはるかにカッコいいし、その後の目にぐっと力が入る芝居も説得力がある。ここを含め、細部にセンスのいい演出が満載だと思う。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年10月25日
#ダンダダン pic.twitter.com/EsWQO0jEKM
『ダンダダン』6話。いやー最高ですね。この鏡の反映を使ったカット、モコちゃん演出の4話でも同様のことをやってましたけど(2・3枚目)、「SWITCH」 のインタビューを読むと山代監督の演出方針が演出家に共有されている感じなのかもしれない。#ダンダダン pic.twitter.com/WH7BL5Dc03
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月7日
『ダンダダン』7話。原作を読んでいたのでこの話数が見せ場になることは承知していたんですが、やられました。カメラワークによる“狭小空間の小さな幸せ”の創出、緻密な表情作画、牛尾憲輔さんの劇伴、対する“無音”の活用。あらゆる面で期待をはるかに上回る話数でした。正直ボロ泣き。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年11月14日
#ダンダダン pic.twitter.com/bOuW7WkAmO
『ダンダダン』10話。保健室のシーン面白かったですね。基本、原作通りの構図なんだけど、モモ、モモ&オカルン、モモ&オカルン&アイラのようにカメラに動きを付けて見せることで、コミカルなリズムを生み出している感じ。
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月5日
#ダンダダン pic.twitter.com/koVEqSZprN
『ダンダダン』11話。今回の反射演出。例によってオカルンの眼鏡ですが、視線を下げることでモモとジジの姿が消えるという演出が「見てられない」というオカルンの心情にマッチして大変よい。あとこの辺りは、唐突に現れた太郎がオカルンの恋の模範になるという展開が面白いんですよね。#ダンダダン pic.twitter.com/jtt5EtbFMq
— 🐾オフレット🐾 (@alter_Ego_3_02) 2024年12月12日
● その他の鑑賞済み作品(50音順)
『アオのハコ』『株式会社マジルミエ』『君は冥土様。』『ドラゴンボール DAIMA』『ぷにるはかわいいスライム』『星降る王国のニナ』『妖怪学校の先生はじめました!』
以上,当ブログが注目した2024年秋アニメ8作品を紹介した。
今期は『メカウデ』『カミエラビ GOD.app シーズン2 完結編』『ネガポジアングラー』のオリジナル作品がランクインした。特に『ネガポジアングラー』はテーマも画作りも質が高く,日本のオリジナルアニメ制作力の底力を見せつけられた感がある。今後も,こうした堅実かつ魅力のあるオリジナル作品が作られることを願いたい。
上位を占めた『らんま1/2』『Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season』『ダンダダン』は原作付きだが,その圧巻の出来栄えに,日本アニメの水準の高さを改めて実感した。しかし同時に注目したいのは,すぐれて日本的な作品であるはずの『ダンダダン』の制作陣に外国人の割合が高いことだ。これは制作会社のサイエンスSARUが,立ち上げ当初から海外志向だったことが影響していると考えられるが,いずれにせよ,“日本のアニメは日本人が作るもの”というナショナリスティックな思考はすでに時代遅れになりつつある。今や日本のアニメは“世界”が作るものなのだと言えるかもしれない。
2024年冬アニメのおすすめに関しては以下の記事を参照頂きたい。