アニ録ブログ

あるオタクの思考と嗜好をキロクしたブログ。アニメとマンガを中心としたカルチャー雑記。

美術

絵/画を“読む”快楽

もっぱらアニメに関する記事をものしている僕だが,美術展の類にはそこそこの頻度で足を運ぶようにしている。要はビジュアル・アート全般が好きなのだ。 ちなみに僕は,それ自体がアート作品として成立している絵画を〈絵〉,アニメやマンガのように,作品全…

「東京人」2022年3月号 特集「新版画と東京」について:新版画・シティポップ・アニメーション

月刊「東京人」 2022年3月号 特集「新版画と東京」 [雑誌] 作者:東京人編集室 都市出版 Amazon 東京都の魅力を紹介する月刊誌「東京人」の2022年3月号で,アニメファンにとって興味深い特集が組まれている。その名も「新版画と東京」。近年,展覧会が開かれ…

「白身魚(堀口悠紀子)イラスト展」(@有楽町マルイ)レポート:白身魚は背景の細部に宿る

有楽町マルイHPより引用 © shiromizakana/エス編集部 © shiromizakana www.0101.co.jp twitter.com 『らき☆すた』(2007年春・夏),『けいおん!』(2009年春),『たまこまーけっと』(2013年冬),『HELLO WORLD』(2019年)などのキャラクターデザイン…

「高畑勲展」@東京国立近代美術館レポート:描線に宿るロゴス

東京国立近代美術館HPより引用 ©2013畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK takahata-ten.jp 2018年にこの世を去った高畑勲。この『高畑勲展』は,高畑の遺品から新たに発見された未公開資料を含め,1000点以上の膨大な資料を紹介しながら,彼の緻密かつ豊かな「…

「映画を塗る仕事」展@三鷹の森ジブリ美術館レポート:変わる意志と変わらぬ遺産

公式HPより引用 ©︎Studio Ghibli ©︎Museo d’Arte Ghibli www.ghibli-museum.jp 以前の記事でも紹介した「映画を塗る仕事」展@三鷹の森ジブリ美術館を訪れた。 本展示は故・高畑勲監督や宮崎駿監督を支えた色彩設計の故・保田道世の仕事を中心に,主にセル時…

「映画を塗る仕事」展@三鷹の森ジブリ美術館,まもなく開催!

前回,アニメの評価における「彩色」について雑感を述べましたが,このテーマにドンピシャな展示会がジブリ美術館で開催されます。 www.ghibli-museum.jp 高畑勲監督と宮崎駿監督とともに、ジブリアニメの色彩設計をしていた故・保田道世さんの仕事が紹介さ…