- 2023年 夏アニメ振返り
- ① 『悪魔くん』
- ②『新しい上司はど天然』
- ③『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』
- ④『カミエラビ』(オリジナル)
- ⑤『薬屋のひとりごと』
- ⑥『シャングリラ・フロンティア』
- ⑦『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』
- ⑧『葬送のフリーレン』
- ⑨『PLUTO』
- ⑩『星屑テレパス』
- ⑪『ミギとダリ』
- 2023年秋アニメのイチオシは…
2023年 夏アニメ振返り
今クールの作品でとりわけクオリティが高いのは,『幻日のヨハネ』『呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変』『ホリミヤ -piece-』『わたしの幸せな結婚』の4作品だ。
矢立肇原作/中谷亜沙美監督『幻日のヨハネ』は,『ラブライブ!サンシャイン!!』(2016-2017年)のキャラクターをベースとしながらも,本編とはまったく異なるファンタジーの世界観にコンバートしたスピンオフ作品だ。キャラクターデザインが極めて美麗である点が最大の特徴だろう。各話ごとのブレがまったくなく,本作の醍醐味であるキャラクターの魅力を何より大事にしていることが伺える。
芥見下々原作/御所園翔太監督『呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変』は,第1期の方針を踏襲しつつも,御所園の個性が発揮されたとても面白い作品に仕上がっている。御所園が手がけた「渋谷事変」EDのアニメーションのクオリティも高く,キャラクター造形に貢献している。
HERO・萩原ダイスケ原作/石浜真史監督『ホリミヤ -piece-』は,コメディを中心とした脚本・演出のクオリティが非常に高く,近年の学園ラブコメアニメの中でも抜きん出て“面白い”作品だ。主演の戸松遥,内山昂輝を始めとするキャストの演技も素晴らしい。また,石浜真史が手がけたOPアニメーションが爽やかな風味を本編に加えている点も評価が高い。
顎木あくみ原作/久保田雄大監督『わたしの幸せな結婚』は,美しい作画と美術によって「しあわせな結婚」というピュアな感情を伝えた良作だ。インスパイアードの美術,Evan Callの音楽,キネマシトラスの制作という座組による“美学”が冴える。物語前半における上田麗奈と佐倉綾音の対照的な演技も見事だ。
この他,ヒューマノイドと人間との関係を独自の視点から掘り下げた『AIの遺電子』,軽妙な台詞回しとキャラクター造形が魅力的な『アンデッドガール・マーダーファルス』,超短尺の中でアニメーションの本質的な面白さを伝えている『いきものさん』,川越一生監督の演出の技が光る『ゾン100 〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』,GoHandsのユニークネスが遺憾なく発揮された『デキる猫は今日も憂鬱』なども面白い。最終話までの仕上がり次第では,上記4作品よりも評価が上回る可能性もある。
2023年夏アニメの最終的なランキングは,全作品の最終話放送終了後に掲載する予定である。
では今回も2023年秋アニメのラインナップの中から,五十音順に注目作をピックアップしていこう。各作品タイトルの下に最新PVなどのリンクを貼ってあるので,ぜひご覧になりながら本記事をお読みいただきたい。なお,オリジナルアニメ(マンガ,ラノベ,ゲーム等の原作がない作品)のタイトルの末尾には「(オリジナル)」と付記してある。
① 『悪魔くん』
【スタッフ】
原作:水木しげる/総監督:佐藤順一/キャラクター原案・シリーズディレクター:追崎史敏/シリーズ構成:大野木寛/キャラクターデザイン・総作画監督:渋谷秀/美術監督:空閑由美子/色彩設計:辻󠄀田邦夫/撮影監督:荻原猛夫/魔法陣デザイン:越阪部ワタル/音楽:井筒昭雄
【キャスト】
悪魔くん/埋れ木一郎:梶裕貴/メフィスト2世:古川登志夫/メフィスト3世:古川登志夫/風間さなえ:白石涼子/風間みお:花守ゆみり/グレモリー:ファイルーズあい/朝凪ヒナ:藤井ゆきよ/埋れ木エツ子:柳沢三千代/サタン:屋良有作/ストロファイア:下野紘/初代悪魔くん/埋れ木真吾:三田ゆう子
【コメント】
水木しげるの同名マンガ(1963年)を原作とする完全新作アニメ。1989年に放映されたアニメ版のシリーズディレクター(監督)の佐藤順一が総監督を務める。PVを観ると,現代風の要素を盛り込みつつも,水木テイストが守られた画風であることがわかる。初代悪魔くん/埋れ木真吾を三田ゆう子,メフィスト2世および新キャラのメフィスト3世を古川登志夫が担当するなど,1989年版からの続投も見どころの一つ。2023年11月9日(木)よりNetflixにて独占配信。
②『新しい上司はど天然』
【スタッフ】
原作:いちかわ暖/監督:阿部記之/副監督:河野亜矢子/シリーズ構成:横谷昌宏/キャラクターデザイン:安田京弘/総作画監督:安田京弘/中村深雪:岩崎令奈/プロップデザイン:福世真奈美/美術監督:田村せいき(アニメ工房 婆娑羅)/色彩設計:ホカリカナコ/色彩設計補佐:枝川茜/CG監督:栗林裕紀/撮影監督:重家優子(EXPLOSION)/編集:廣瀬清志/音楽:中山真斗/音響監督:明田川仁/アニメーション制作:A-1 Pictures
【キャスト】
白崎優清:梅原裕一郎/桃瀬健太郎:西山宏太朗/青山光男:杉田智和/金城愛悟:福山潤/白桃:下野紘
【コメント】
原作はいちかわ暖の同名マンガ。上司のパワハラで体調を崩した主人公が別会社に転職し,どのつく天然上司と出会う。タイトル通りの内容だが,雰囲気のあるキャラデザに加え,イケボ声優・梅原裕一郎が天然上司を演じるという“ギャップ萌え”がいい。A-1 Pictures制作といういこともあり,一定以上のクオリティは期待できるだろう。
③『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』
【スタッフ】
原作:Cygames/監督:及川啓/シリーズ構成:永井真吾/シナリオディレクター・シリーズ構成:小針哲也/キャラクターデザイン・総作画監督:椛島洋介/キャラクターデザイン:辻智子/総作画監督:仁井学,福田佳太,藤本さとる/キャラクターデザイン監修:清永みなみ/メインアニメーター:小畑賢,式地幸喜,中島順/美術監督:作山拓見/色彩設計:中野尚美/撮影監督:並木智/CGディレクター:青木ともたか/編集:髙橋歩/音響監督:森田祐一/音楽プロデュース:岩代太郎/音楽:UTAMARO movement/コンテンツディレクター:秋津琢磨/アニメーションプロデューサー:増尾将史,西村謙人/アニメーション制作:スタジオKAI
【キャスト】
キタサンブラック:矢野妃菜喜/サトノダイヤモンド:立花日菜/サトノクラウン:鈴代紗弓/シュヴァルグラン:夏吉ゆうこ/サウンズオブアース:MAKIKO/トウカイテイオー:Machico/メジロマックイーン:大西沙織/ゴールドシップ:上田瞳/スペシャルウィーク:和氣あず未/サイレンススズカ:高野麻里佳/ウオッカ:大橋彩香/ダイワスカーレット:木村千咲/ナイスネイチャ:前田佳織里/ツインターボ:花井美春/イクノディクタス:田澤茉純/マチカネタンホイザ:遠野ひかる/トレーナー:沖野晃司
【コメント】
人気シリーズの3作目とあり,自ずと期待も高まる。今回は,かつてトウカイテイオーに憧れていたキタサンブラックが主人公となる。キタサンブラックはデザイン的にも映えるキャラだけに,日常シーン・レースシーン共にそのビジュアルが楽しみだ。同じくメジロマックイーンに憧れていたサトノダイアモンドとの関係が物語の主軸になると思われる。監督は「Season 1」「Season 2」からの続投で及川啓。及川と言えば,『ウマ娘』シリーズ以外にも,『ヒナまつり』(2018年)や『シャインポスト』(2022年)といった秀作を手がけた監督だ。その手腕に改めて期待しよう。
④『カミエラビ』(オリジナル)
【スタッフ】
原案:ヨコオタロウ/監督:瀬下寛之/シリーズ構成・脚本:じん/キャラクターデザイン:大久保篤/音楽:MONACA/アニメーション制作:UNEND/企画・プロデュース:スロウカーブ
小野護郎:浦和希/佐和穂花:松本沙羅/秋津豊:内田修一/能島千歌:阿部菜摘子/天昂輝:梶原岳人/⼆奈唯世:楠木ともり/沖野美津⼦:ファイルーズあい/雨野辰哉:新祐樹/ラル:佐倉綾音
【コメント】
「+Ultra」枠のオリジナルアニメ。高校生の主人公・ゴローが,スマホに届いたメッセージをきっかけに「カミサマ」選びのバトルロワイヤルに巻き込まれるという話。注目はゲーム『Nier:Automata』(2017年)のディレクター・ヨコオタロウが原案を担当する点だ。監督は『シドニアの騎士 第九惑星戦役』(2015年)などの瀬下寛之。少々厳しい見方をすれば,いかにもな3DCG感たっぷりのキャラデザには,そろそろ視聴者も食傷気味だろう。ストーリーやキャラをどこまで魅力的に仕上げるかがポイントになりそうだ。
⑤『薬屋のひとりごと』
【スタッフ】
原作:日向夏/キャラクター原案:しのとうこ/監督・シリーズ構成:長沼範裕/副監督:筆坂明規/キャラクターデザイン:中谷友紀子/色彩設計:相田美里/美術監督:髙尾克己/CGIディレクター:永井有/撮影監督:石黒瑠美/編集:今井大介/音響監督:はたしょう二/音楽:神前暁,Kevin Penkin,桶狭間ありさ/アニメーション制作:TOHO animation STUDIO×OLM
【キャスト】
猫猫:悠木碧/壬氏:大塚剛央
【コメント】
原作は日向夏による同名小説。中国王朝風のきらびやかな後宮の風景やキャラクターが美麗にアニメートされており,そのクオリティの高さに期待が持てる。個人的には,悠木碧のキャスティングと,『メイドインアビス』(2017年)のKevin Penkinの音楽も楽しみにしたいところだ。監督は『魔法使いの嫁』(2017年)などの長沼範裕,キャラクターデザインは『Go!プリンセスプリキュア』(2015年)などの中谷友紀子が務める。制作の座ぐみも申し分ない。2023年10月21日(土)25:05からの初回放送は1〜3話までを一挙放送。
⑥『シャングリラ・フロンティア』
【スタッフ】
原作:硬梨菜,不二涼介/監督:窪岡俊之/副監督:池下博紀/シリーズ構成・脚本:筆安一幸/キャラクターデザイン・総作画監督:倉島亜由美/モンスターデザイン:長森佳容,大河広行,河野絵美,有澤寛/プロップデザイン:横山友紀,河野絵美/アクション・エフェクトディレクター:酒井智史/メインアニメーター:芳賀亮,月田文律,西野武志,姚江浩,新田駿也/アクション作画監督:日浦玲奈,星野玲香/総動画監修:髙橋知也/色彩設計:高木雅人/色彩設計補佐:手倉森咲子/美術監督:野辺勇紀(インスパイアード),中村朝咲(インスパイアード)/美術アドバイザー:増山修/2Dワークス:田村あず紗/3Dデザイン:Emotional Pictures/撮影監督:山杢光/編集:定松剛/音響監督:藤田亜紀子/音楽:髙田龍一(MONACA),広川恵一(MONACA),高橋邦幸(MONACA)/アニメーション制作:C2C
【キャスト】
サンラク/陽務楽郎:内田雄馬/サイガ-0/斎賀玲:和氣あず未/アーサー・ペンシルゴン/天音永遠:日笠陽子/オイカッツォ/魚臣慧:小市眞琴/エムル:日高里菜/ヴァイスアッシュ:大塚明夫/サイガ-100:花守ゆみり/Animalia:千本木彩花/オルスロット:山下誠一郎
【コメント】
原作は硬梨菜による同名小説。不二涼介の作画でコミカライズされている。すでに評価の定まった作品のアニメ化とあって,内容面でのクオリティは保証されたようなものだが,PVからはアニメーション面の質も高いことが伺える。監督は『魔女の旅々』(2020年)『便利屋斎藤さん,異世界に行く』(2023年)などの窪岡俊之。個人的には,『メイドインアビス』を手がけたインスパイアードの美術にも注目したい。
⑦『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』
【スタッフ】
原作:諫山創/監督:林祐一郎/シリーズ構成:瀬古浩司/キャラクターデザイン:岸友洋/総作画監督:新沼大祐,秋田学/演出チーフ:宍戸淳/エフェクト作画監督:酒井智史,古俣太一/色彩設計:大西慈/美術監督:根本邦明/画面設計:淡輪雄介/3DCG監督:奥納基,池田昴/撮影監督:浅川茂輝/編集:吉武将人/音響監督:三間雅文/音楽:KOHTA YAMAMOTO,澤野弘之/音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)/音響制作:テクノサウンド/アニメーションプロデューサー:川越恒/制作:MAPPA
【キャスト】
エレン・イェーガー:梶裕貴/ミカサ・アッカーマン:石川由依/アルミン・アルレルト:井上麻里奈/コニー・スプリンガー:下野紘/ヒストリア・レイス:三上枝織/ジャン・キルシュタイン:谷山紀章/アニ・レオンハート:嶋村侑/ライナー・ブラウン:細谷佳正/ハンジ・ゾエ:朴璐美/リヴァイ・アッカーマン:神谷浩史/ジーク・イェーガー:子安武人/ファルコ・グライス:花江夏樹/ガビ・ブラウン:佐倉綾音/ピーク・フィンガー:沼倉愛美
【コメント】
説明は不要だろう。この偉大な作品の最終章を見届けよう。
⑧『葬送のフリーレン』
【スタッフ】
原作:山田鐘人・アベツカサ/監督:斎藤圭一郎/シリーズ構成:鈴木智尋/キャラクターデザイン・総作画監督:長澤礼子/音楽:Evan Call/コンセプトアート:吉岡誠子/魔物デザイン:原科大樹/アクションディレクター:岩澤亨/デザインワークス:簑島綾香,山﨑絵美,とだま。,長坂慶太,亀澤蘭,松村佳子,高瀬丸/美術監督:高木佐和子/美術設定:杉山晋史/色彩設計:大野春恵/3DCGディレクター:廣住茂徳/撮影監督:伏原あかね/編集:木村佳史子/音響監督:はたしょう二/アニメーション制作:マッドハウス
【キャスト】
フリーレン:種﨑敦美/フェルン:市ノ瀬加那/シュタルク:小林千晃/ヒンメル:岡本信彦/ハイター:東地宏樹/アイゼン:上田燿司
【コメント】
原作は山田鐘人(原作)/アベツカサ(作画)の同名マンガ。PVを観れば一目瞭然だが,キャラデザ,美術,構図などの点において映像センスが極めて高いアニメーションだ。監督に『ぼっち・ざ・ろっく!』(2022年)の斎藤圭一郎,音楽に『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2018年)『鎌倉殿の13人』(2022年)のEvan Call,OP主題歌に『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(2022-2023年)『【推しの子】』(2023年)のYOASOBIと,“ハケン” の匂いがプンプン漂う作品だ。期待するなと言う方が無理があるだろう。
⑨『PLUTO』
【スタッフ】
原作:浦沢直樹×手塚治虫/プロデュース:長崎尚志/監修:手塚眞/協力:手塚プロダクション/エグゼクティブプロデューサー:丸山正雄,真木太郎,山野裕史/監督:河口俊夫/キャラクターデザイン:藤田しげる/クリエイティブアドバイザー:浦沢直樹/音楽:菅野祐悟/アニメーション制作:スタジオM2/制作プロデュース:ジェンコ
【キャスト】
ゲジヒト:藤真秀/アトム:日笠陽子/ウラン:鈴木みのり/モンプラン:安元洋貴/ノース2号:山寺宏一/ブランド:木内秀信/ヘラクレス:小山力也/エプシロン:宮野真守/プルートゥ:関俊彦
【コメント】
原作は言わずと知れた浦沢直樹×手塚治虫の同名マンガ。『アイの歌声を聴かせて』(2021年)『AIの遺電子』(2023年)など,ヒューマノイドロボット(およびAI)と人間との関係が扱われる作品が次々と生み出される中,改めて新たな知見と表現形式で『鉄腕アトム』という作品を観直してみるのもいいかもしれない。監修に手塚治虫の長男・手塚眞,協力に手塚プロダクション,エグゼクティブプロデューサーにMAPPA創設者の丸山正雄が参加するなど,非常に気合の入った企画だ。2023年10月26日(木)よりNetflixにて配信開始。
⑩『星屑テレパス』
【スタッフ】
原作:大熊らすこ/監督:かおり/シリーズ構成:高橋ナツコ,かおり/キャラクターデザイン・総作画監督:酒井孝裕/美術監督:根岸大輔(スタジオちゅーりっぷ)/美術設定:滝口勝久(スタジオちゅーりっぷ)/色彩設計:歌川律子/3D監督:薄井俊作(EGG OF MIGRANT)/撮影監督:千葉大輔(Folium)/編集:武宮むつみ/音響監督:納谷僚介/音楽:sakai asuka/制作スタジオ:Studio五組
【キャスト】
小ノ星海果:船戸ゆり絵/明内ユウ:深川芹亜/宝木遥乃:永牟田萌/雷門瞬:青木志貴/笑原先生:高森奈津美/小ノ星穂波:羊宮妃那
【コメント】
原作は大熊らすこの同名マンガ。秋クールのきらら枠。コミュ障の主人公というトラディショナルなキャラ造形に,「宇宙」「ロケット」というモチーフの取り合わせが面白い。監督は『えんどろ〜!』(2019年)『五等分の花嫁∬』(2021年)などのかおりだ。ガーリッシュな作品の演出で評価が高く,本作でもその手腕に期待できそうだ。
⑪『ミギとダリ』
【スタッフ】
原作:佐野菜見/監督・シリーズ構成・音響監督:まんきゅう/副監督:榎本守/キャラクターデザイン・総作画監督:西畑あゆみ/衣装デザイン:本多恵美,満若たかよ,藤井望/プロップデザイン:Color&Smile/料理デザイン:レコメンデーション/美術設定:平義樹弥/美術監督:若林里紗/色彩設計:のぼりはるこ/3D監督:小川耕平(CompTown)/撮影監督:渡辺実花/編集:後藤正浩/音楽:世武裕子/音楽制作:フライングドッグ/音響効果:山谷尚人/音響制作:ビットグルーヴプロモーション/アニメーション制作:GEEKTOYS×CompTown
【キャスト】
ミギ:堀江瞬/ダリ:村瀬歩/園山洋子:三石琴乃/園山修:松山鷹志/秋山俊平:浅沼晋太郎/堤丸太:武内駿輔/一条瑛二:河西健吾/メトリー:諸星すみれ/みっちゃん:斉藤貴美子/一条怜子:朴璐美/一条瑛:川島得愛/一条華怜:関根明良
【コメント】
原作は佐野菜見による同名マンガ。アゴタ・クリストフ『悪童日記』(1986年)にも似た世界観のサスペンス作品だ。監督は『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(2019年)などのまんきゅう。なお,原作の佐野は今年(2023年夏)に急逝しており,本作が最後の作品となる。
2023年秋アニメのイチオシは…
2023年秋アニメの期待作として,今回は11作品をピックアップした。その中でも,イチオシとして斎藤圭一郎監督『葬送のフリーレン』を挙げたい。当ブログでは,これまで“売れ筋”や“ハケン候補”的な作品はイチオシとして挙げることが少なかったのだが,ここまで豪華な座組を示されては注目せざるを得ない。
次点として,及川啓監督『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』,長沼範裕監督『薬屋のひとりごと』,林祐一郎監督『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』,河口俊夫監督『PLUTO』にも注目したい。今回も演出家の技が光るクールとなりそうだ。
以上,2023年秋アニメ視聴の参考にして頂ければ幸いである。