アニ録ブログ

あるオタクの思考と嗜好をキロクしたブログ。アニメとマンガを中心としたカルチャー雑記。

2024年 冬アニメランキング[おすすめアニメ]

*この記事にネタバレはありませんが,各作品の内容に部分的に言及しています。未見の作品を先入観なしで鑑賞されたい方は,作品を先にご覧になってから本記事をお読みください。

早くも桜の咲き誇る季節となり,2024年冬アニメもすべての作品が放送を終了した。今回の記事では,恒例通り2024年冬アニメの中から,当ブログが特にクオリティが高いと判断した6作品をランキング形式で振り返ってみたい。コメントの後には,作品視聴時のTweetをいくつか掲載してある。なお,この記事は「一定の水準を満たした作品を挙げる」ことを主旨としているので,ピックアップ数は毎回異なることをお断りしておく。また,「中間評価」の記事ではピックアップしたものの,最終話までの仕上がりから判断して,残念ながらランキングから除外した作品があることも付記しておく。

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6位:『姫様“拷問”の時間です』

himesama-goumon.com

【コメント】
徹底して優しく楽しい世界を描き,“拷問”という血腥い言葉との異化効果を狙った本作。この作品の持ち味をアニメーションに落とし込むにあたって,金森陽子監督の柔らかいセンスは最適解だったと言えるだろう。とても初監督作品とは思えないほど的確なディレクションである。作画や芝居も細やかで,毎話数,技術的に相当に高度な技を披露していた作品である。第2期の制作も決定している。今後も期待しよう。

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5位:『薬屋のひとりごと』

kusuriyanohitorigoto.jp

【コメント】
2023年秋クールのランキングで6位としてピックアップした作品。第2クールもそのクオリティは変わらず,羅漢というミステリアスなキャラクターが深掘りされたことにより,猫猫をめぐる物語もさらに深みを増した。猫猫のクルクルと変わる表情作画も遊びがあって面白く,画作りの面でキャラを立たせることに成功した作品である。第2期の制作も決定している。今後も応援していこう。

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4位:『僕の心のヤバイやつ 第2期』

bokuyaba-anime.com

【コメント】
2023年春クールのランキングで9位としてピックアップした作品。“夢と現”の境界が曖昧になってしまうような中学生の危うい恋心。それを飽和状態ギリギリの撮影処理で煌びやかに表現したアニメーション。作画面での不安定さはやや見られたものの,それを忘れさせるほどの物語性と演出術の高さが光っていた。主演の堀江瞬羊宮妃那の演技もたいへん素晴らしかった。続編を期待したい作品の一つだ。

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3位:『アンデッドアンラック』

undead-unluck.net

【コメント】
2023年秋クールのランキングで7位としてピックアップした作品。第1クールから続くスタイリッシュな演出に,第2クールでは世界の成り立ちに関する“解答”の提示,および新たなキャラクター・安野雲の登場により,物語は一気に加速。最終話に向け非常に緊迫感のある展開を見せた。“ジャンプコミック”としてのエキサイティングな物語性を優れた演出技術でアニメーションに落とし込んだ傑作である。現時点では続編の報は出ていないが,是非とも期待したい。

 

2位:『ダンジョン飯』

delicious-in-dungeon.com

【コメント】
「2024年 冬アニメは何を観る?」の記事でイチオシとしてピックアップした作品。“生真面目な”作画と“遊んだ”作画とのバランスがとてもよい。特に五十嵐海菅野一期の作画はTRIGGERらしいスパイスとして効いており,アニメーションとしての楽しさを作品に加味している。また,この作品に内在する柔らかい日常性とシビアな冒険譚のコントラストがしっかりアニメーションに落とし込まれている点も評価に値する。熊谷健太郎千本木彩花を始めとするキャストも非常にバランスがよい。TRIGGER初のマンガ原作アニメということで,当初は多少の不安があったが,蓋を開けてみればまったく杞憂だった。今後TRIGGERには,MAPPAやWIT STUDIO等と並ぶ“高品質制作会社”として活躍してもらいたいとすら思う。

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1位:『葬送のフリーレン』

「#27 人間の時代」より引用 ©︎山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

frieren-anime.jp

【コメント】
2023年秋クールのランキングでも1位としてピックアップした作品だ。作品の底に流れる〈実在〉〈日常性〉といったテーマを丁寧に拾いつつ,的確な作画でアニメーションの中に落とし込むことに成功している。“日常系”ジャンルは日本のサブカル風土の中で育まれてきた系譜だが,とりわけアニメーションにおいては,キャラが日常世界の中にしっかりと定位し,丁寧な芝居をするという形で進化してきたように思う。『フリーレン』はファンタジーを世界観の基底に置きながら,そうした意味での〈日常性〉をごく自然な形で取り入れた作品だ。ある意味で,日本の“日常系ジャンル”の1つの進化系と言えるかもしれない。きわめて評価の高い作品なだけに,間違いなく続編が制作されるだろう。長く楽しみたい作品である。

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● その他の鑑賞済み作品(50音順)
『異修羅』『うる星やつら』『俺だけレベルアップな件』『休日のわるものさん』『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『ぶっちぎり?!』『魔法少女にあこがれて』『メタリックルージュ』『勇気爆発バーンブレイバーン』

 

以上,当ブログが注目した2024年冬アニメ6作品を紹介した。

今回ランクインしたのはすべて非オリジナルアニメで,かつ続編や連続作品が多くなった。最近はランクインするオリジナル作品が少なく寂しい限りだが,これもオリジナル制作の背景に諸々の困難があるからだろう。もっぱら予算の都合からだろうが,十分な話数が確保できないというのも理由の1つかもしれない。言い換えれば,12話や13話でまとめきれず,最終話近辺で不自然に駆け足になる作品が目立つ。話数と脚本構成のバランスがとれた優秀なオリジナルアニメが誕生することを心から願う。

 

2024年春アニメのおすすめに関しては以下の記事を参照頂きたい。

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