アニ録ブログ

あるオタクの思考と嗜好をキロクしたブログ。アニメとマンガを中心としたカルチャー雑記。

2021年 夏アニメランキング[おすすめアニメ]

*この記事にネタバレはありませんが,各作品の内容に部分的に言及しています。未見の作品を先入観なしで鑑賞されたい方は,作品を先にご覧になってから本記事をお読みください。

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『Sonny Boy』公式HPより引用 ©︎Sonny Boy committee

まだ残暑が厳しい陽気だが,すでに季節は秋。当然,秋アニメもその一部の放映が始まっている。早速パンチの効いたスタートダッシュを決めた作品も見られ,期待の高まるクールになりそうだ。

さて今回の記事では,2021年夏アニメを振り返り,特にレベルの高かった4作品をランキング形式で振り返ってみようと思う。なお,最終話近辺の出来具合により,以前掲載した「2021年夏アニメ 中間報告」とは異なる評価をした作品もあることをお断りしておく。

www.otalog.jp

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4位:『不滅のあなたへ』

www.anime-fumetsunoanatae.com

夏クールから継続しているシリーズだが,その過不足のない真摯なアニメーション表現は相変わらず高評価に値する。特に#20(最終話)「残響」におけるフシとピオランの別れのシーンは,原作の叙情性をいっそうアンプリファイした美しい演出だった。認知症を発症しつつ死を覚悟するピオランの姿は,現代の僕らにとって生々しいリアリティを持っており,CV愛河里花子の演技も強く印象に残った。2022年秋から「第2シリーズ」の放送が予定されている。

3位:『かげきしょうじょ!!』

kageki-anime.com

個人的なことを言えば,僕は歌劇団的なものにはほとんど興味がなかったのだが(したがってこの作品にもあまり注目していなかったのだが),『かげきしょうじょ!!』の丁寧なキャラクター描写とストーリーテリングにはすっかり魅了されてしまった(宝塚の舞台を観てみようという気にさえなった)。歌劇団を舞台としていることから,当然,登場人物は多くなるが,その一人ひとりの個性の粒立ちが素晴らしく,千本木彩花,花守ゆみり,上坂すみれ,大地葉,佐々木李子,松田利冴,松田颯水ら主演キャストの貢献度が極めて高いと言える。続編の発表はなされていないが,大いに期待したいところだ。

2位:『小林さんちのメイドラゴンS』

maidragon.jp

毎話1カットたりとも見逃すことのない見事な作りのアニメーションだった。作画やモーションのクオリティに加え,劇伴や声優の演技によって原作のテーマと心理描写をより深く掘り下げている。これはもはや「さすが京アニ」としか言いようがない。僕はほぼ毎話,Twitterで「今回の注目カット&シーン」をツイートしていたのだが,とりわけ#12(最終話)「生生流転(でも立ち止まるのもありですかね)」の演出はその細部に至るまで見事な出来栄えだった。続編を期待したい。

1位:『Sonny Boy』

anime.shochiku.co.jp

 およそ通常の意味での“理解”を拒絶する奇想天外な物語と,それにもかかわらず視聴者の心を捉えるエモーショナルな演出。ネットの反応を見ると,「さっぱりわからないがすごいものを観た」という印象を持った視聴者が多いようだ。正直,今クールの1位に関しては『メイドラゴン』と『Sonny Boy』とで悩んだ(ここまで方向性が異なると,比較の拠り所とすべきポイントがまったくない)のだが,第12話(最終話)「二年間の休暇」における,深い喪失感と淡い希望が共存したラストシーンが素晴らしく,最終的に本作に軍配が上がった次第である。こうした,監督の嗜好と思想がはっきりと表れたオリジナル作品がもっと評価されるべきだと思うし,そのような作品が自由に制作される土壌が日本のアニメにはあると思う。夏目真悟監督にはこれからも大いに期待したい。

● その他の鑑賞済み作品(50音順)

『白い砂のアクアトープ』『ひぐらしのなく頃に 卒』『ピーチボーイリバーサイド』『ぼくたちのリメイク』『マギアレコード』
 

以上,当ブログが注目した2021年夏アニメ4作品を挙げた。

個人的に,夏アニメは注目作品が比較的少なかったのだが,逆に次クールの秋アニメに関しては期待作が多い。はたして『Sonny Boy』のユニークネスを超えるオリジナルアニメが登場するだろうか。秋アニメのおすすめに関しては以下の記事を参照頂きたい。

www.otalog.jp